家庭内のトラブルや配偶者の不倫問題が起きたときには、勤務先調査が必要となることがあります。また、金銭問題などの解決のために対象者の勤務先を把握したいというケースも多いものです。勤務先調査というと、興信所に調査依頼をするという方法が考えられます。しかし中には自分で勤務先調査をする方もいます。
ここでは、自分で勤務先調査をするメリットやデメリットについて探っていきます。
勤務先調査を自分でおこなうメリット
1. 費用の節約ができる
興信所に勤務先調査をするとお金がかかるからと、自分で調査をしようとする方は少なくありません。当然ながら、自分ひとりでの調査であれば、誰かに依頼をするわけではないので調査費用は必要ありません。また、移動の際にタクシーや電車などを使用せず、徒歩や自転車といったお金のかからない方法で調査をすれば、費用はさらに節約できます。
しかし、自力で調査を行う場合には多くの注意点があります。まず、対象者に調査をしていることが気づかれるリスクが高く、これが原因でトラブルや法的な問題に発展する可能性もあります。例えば、尾行や写真撮影が相手に不審に思われ、プライバシーの侵害として訴えられるリスクが存在します。また、専門的な調査スキルがない場合、対象者の行動パターンや情報を正確に把握することが難しく、十分な結果が得られないことも考えられます。
さらに、自分で調査を行うことにより、時間や労力が大幅に消耗する点も見逃せません。特に、仕事や家庭の用事と並行して行う場合には、調査が長引いてしまうことも少なくありません。このため、費用を抑えようとする一方で、最終的には成果が上がらず、精神的な負担だけが増えるケースもあります。
2. 自分のペースで進められる
なにごとも自分のペースで進めたいという方にとって、相手の勤務先をマイペースに調査できるのは気楽なものです。また、自分のことは自分で解決したいという気持ちを持って調査をする方もいることでしょう。空き時間を上手に使えば自分のペースで調査ができます。
ただし、自分で調査を進める場合にはいくつかの注意点があります。調査中に相手に不審を抱かれたり、行動が目撃されることでトラブルに発展するリスクがあります。特に、勤務先に出入りする姿を確認しようとすると、偶然に相手やその周囲の人に発見される可能性があり、関係が悪化する要因となるかもしれません。また、素人による調査では、情報の収集や分析が不十分であることが多く、誤った結論に達するリスクもあります。ネットで見つけた断片的な情報を信じ込んでしまうことで、誤解やさらなる混乱を招くこともあります。このような状況では、最終的に専門家の力を借りなければならなくなる場合も少なくありません。さらに、法的な観点からも、自力での調査が問題となる場合があります。他人の勤務先を調査する行為がプライバシーの侵害やストーカー規制法に抵触する可能性があるため、慎重な行動が求められます。必要に応じて専門家に相談し、安全かつ合法的に調査を進めることが重要です。
3. 秘密を知られることがない
「配偶者の不倫相手の素性を調査したい」「我が子が上京後にどんな仕事をしているのか知りたい」「金銭トラブルを起こした相手と話をしたい」など、勤務先調査をする動機はさまざまだと思います。中には、勤務先調査をしていることを誰にも明かしたくないと感じている方もいるかもしれません。セルフで調査をすれば、現在抱えている悩みや秘密を誰かに話す必要がないので気楽に進められます。ただし、自分で調査を進める場合には、いくつかのデメリットがあります。まず、自力調査では情報収集の範囲が限られるため、調査の精度が低くなりやすいという点です。勤務先を特定するためには相手の行動を長時間追う必要がある場合もありますが、素人では効果的な尾行や観察が難しいことがあります。また、得られた情報が断片的であれば、誤解を招いたり、状況を正しく把握できなかったりするリスクも高まります。さらに、調査の過程で法律に抵触する可能性もあります。他人のプライバシーを侵害する行為や不適切な情報収集方法は法的トラブルを引き起こす危険性があるため注意が必要です。セルフでの調査は秘密を守る上で気軽に思えるかもしれませんが、長期的に見れば専門家に依頼するほうが安全かつ確実な結果を得られる場合も多いです。悩みを解決するために必要な手段を冷静に検討し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
勤務先調査を自分でおこなうデメリット
1. ターゲットにバレるおそれがある
勤務先調査をする上では、ターゲットに調査がバレてしまうリスクを意識しておかなければなりません。たとえば勤務先を突き止めるために相手を尾行する場合、初めて尾行をする方はどうしても不自然な雰囲気になってしまうものです。コソコソと動いたり、ターゲットをジロジロと見すぎたりしてしまうと、相手に気づかれる可能性は高まります。かといって距離を保って尾行をすると相手を見失いやすくなるのが難しいところです。ほかにも、聞き込みをした相手がターゲットに告げ口をしたのがきっかけで勤務先調査がバレてしまうケースもあります。一度ターゲットに調査をしていることがバレてしまうと、ターゲットの警戒度が上がります。秘密裏に調査を進めたいという場合は、かなり不利になってしまうことがあるので注意したいものです。さらに、一度警戒されると相手が行動を変えたり、移動手段を変更したりして、調査そのものが困難になる場合もあります。このようなリスクを最小限に抑えるためにも、必要に応じてプロの調査員の力を借りることを検討するのが安心です。
2. 顔を知られている場合には調査しにくい
ターゲットに自分の顔や素性が知られていない場合であれば、調査は比較的やりやすいものです。しかし、友人や知り合い、家族など顔や素性が知られている相手を調査するのはかなり難しいといえます。勤務先調査をされるようなターゲットは、やましい思いを感じていることもあります。「もしかしたら調べられているかもしれない」という思いを抱えているターゲットは、周囲に警戒しながら生活しているものです。変装したり遠くから尾行したりしても、警戒している相手はすぐに知り合いに気づいてしまいます。さらに、警戒心の強いターゲットは、行動範囲を制限したり、普段とは異なるルートを利用することで、尾行や観察を難しくさせることもあります。また、知り合いが調査を行っている場合、その行動に対して感情的な反応を示し、関係が悪化するリスクが高まります。こうした状況では、ターゲットの動きを正確に把握するのはほぼ不可能に近くなることもあります。このような場合には、自力での調査を避け、第三者であるプロの調査員に依頼する方が安全かつ確実です。プロはターゲットに気づかれない技術を持ち、調査の目的を達成するための適切な方法を選ぶことができます。
3. 手間がかかる
勤務先を調べるためにはかなりの手間がかかります。パソコンを使い、基礎年金番号などで検索をすれば勤務先を割り出すことができるかもしれません。しかし、データ検索のみで相手の勤務先を割り出すのはかなり難しいといえます。多くの場合には、対象者を尾行したり聞き込みをしたりといった調査が必要になります。仕事をしている人にとって、自分での調査はかなりの手間になるものです。仕事と調査を両立しようとした結果、情報をほとんど集められず手詰まりになってしまうケースも少なくありません。さらに、尾行や聞き込みといった方法を実行する際には、ターゲットに気づかれるリスクや、情報提供者とのトラブルが発生する可能性もあります。これに加えて、慣れない調査を進める中で膨大な時間を費やしてしまい、仕事や家庭の生活リズムが乱れることも考えられます。また、自力での調査では法的な境界線を超えてしまう恐れもあり、不適切な行動が後々のトラブルの原因となることもあります。こうしたリスクを避けるためには、専門の興信所や調査機関に依頼することで、手間や時間を省き、正確かつ効率的な結果を得ることができる点を考慮するのが賢明です。
4. 法律に触れるおそれがある
勤務先調査の方法を間違えると法律に触れるおそれがあります。尾行や張り込みがバレたときには、つきまとい行為や迷惑行為として軽犯罪法に問われるかもしれません。尾行や張り込みのときに建物に侵入すると、建造物侵入罪に問われることもあります。また、写真や動画の撮影がプライバシーの侵害にあたるケースもあるものです。ほかに、車での尾行に失敗してスピード違反や駐車違反に問われる可能性、尾行中に交通事故を起こしてしまう可能性なども考慮しておきましょう。さらに、対象者が警察に通報した場合、調査をしている自分自身が被疑者扱いされる危険性もあります。たとえ調査が目的であっても、法律違反が認められると罰則を受ける可能性があるため、慎重さが求められます。また、対象者との関係が悪化し、後々のトラブルに発展する場合もあります。これにより、本来の調査目的を達成することがさらに難しくなる可能性が高まります。これらのリスクを回避しつつ、法的に問題のない形で調査を進めるためには、専門の調査機関や興信所に依頼することが安全です。プロの調査員は法律の範囲内で適切に調査を行い、正確な情報を効率的に収集する技術を持っています。自身の行動が法に抵触しないよう、専門家のサポートを検討することをおすすめします。
勤務先調査を興信所に依頼するメリットは多い
自分でおこなう勤務先調査にはメリットもありますが、やはりデメリットやリスクのほうが多いといえそうです。
相手の勤務先を割り出すためには、調査の専門家に依頼するのがおすすめです。もちろん勤務先調査をプロに依頼すればお金はかかりますが、お金を払った分きちんと操作をしてもらえるというのはやはり依頼する良さといえるでしょう。
勤務先調査をプロである興信所に依頼するメリットには、以下のようなものがあります。
1. 探偵には尾行や張り込みが認められている
尾行調査や張り込み調査がつきまとい行為や迷惑行為に該当するなど、セルフでの調査が知らないうちに法を犯してしまうケースは少なくありません。興信所の調査員の場合には、探偵業法によって尾行や張り込みが認められています。個人が調査をするのとは違い、興信所であれば合法的に尾行や張り込みをおこなうことが可能なのです。さらに、興信所の調査員は探偵業法を順守するだけでなく、個人情報保護法やその他の関連法令を理解した上で調査を行います。これにより、調査対象者の権利を侵害せず、法的リスクを回避した形で必要な情報を収集できます。特に、一般人が行うと対象者に気づかれるリスクが高いですが、プロの調査員は不自然にならないよう配慮し、気づかれることなく調査を進めるスキルを持っています。また、興信所では、調査中に得られた情報を正確に記録し、必要に応じて証拠として活用できる形で提供することが可能です。セルフでの調査では、法的に有効な形で証拠を収集するのは難しいことが多いです。
興信所に依頼することで、調査に伴う精神的負担を軽減しながら、安全かつ合法的に目的を達成することができる点は大きなメリットといえるでしょう。
2. 経験豊富な調査員に調査してもらえる
興信所の調査員には、勤務先調査に関する豊富なノウハウがあります。これまでの経験やスキルを生かしての調査ができる興信所であれば、相手にバレるリスクを回避し効率的に情報を集めてもらえます。また、調査用の車や録音機材、撮影用カメラなど専門の機材が揃っているのも、興信所の強みです。
さらに、興信所の調査員は対象者の行動パターンを詳細に分析し、最適なタイミングや方法で調査を進める能力を持っています。これにより、短期間で効率よく必要な情報を収集することが可能です。例えば、勤務先に直接出入りする姿を記録するだけでなく、勤務先の周辺環境や関連する人々の情報も併せて収集し、詳細な報告を提供できます。
また、興信所では法的な知識を十分に備えているため、調査の過程で法律に触れるリスクを最小限に抑えることができます。違法な手段で情報を得た場合、証拠として利用できないだけでなく、依頼者がトラブルに巻き込まれる可能性がありますが、興信所に依頼することでこれらのリスクを避けることができます。調査結果を報告書としてまとめてもらえるのも、興信所に依頼する大きなメリットです。離婚訴訟や金銭トラブルの法的手続きで有効な証拠として使用でき、依頼者の状況を有利に進める助けとなります。安心して調査を進めたい場合には、興信所に相談するのが賢明です。
3. 秘密厳守で調査してもらえる
依頼者の情報や依頼内容、ターゲットの情報などを第三者に知られることは、興信所にあってはならないことです。そのため興信所は、個人情報の取り扱いに細心の注意を払っています。ターゲットに知られずに勤務先調査をしたいと考えている方にとって、興信所への相談は不安かもしれません。しかし、興信所は秘密厳守で調査をしてくれるので、心配せずに相談を持ち込んでみましょう。
さらに、興信所は探偵業法のもとで厳格に管理されており、依頼者やターゲットの情報が外部に漏れることがないよう、徹底したセキュリティ対策を講じています。たとえば、調査に使用するデータや報告書は暗号化された形式で管理され、特定の調査員しかアクセスできないシステムが構築されています。これにより、依頼者が安心して調査を任せられる環境が整っています。また、興信所では相談の段階から親身に対応し、依頼者の不安や疑問にしっかり応えてくれます。調査の目的や必要性を十分にヒアリングした上で、最適な調査方法を提案してくれるため、依頼者の要望に合った形で調査を進めることができます。
こうした秘密保持の徹底や相談の丁寧さがあるからこそ、興信所は多くの人々に信頼され、さまざまな調査を成功に導いています。不安を抱える前に、一度プロに相談してみることをおすすめします。
勤務先調査を自分でおこなうのはもちろん不可能ではありません。しかし、失敗したときのリスクを考えると、勤務先調査はやはりプロに依頼したほうが安心といえそうです。
勤務先調査を依頼するときには、これまでさまざまな依頼を解決してきた豊富な経験をもつ興信所を選ぶのがおすすめです。