探偵の仕事のひとつに、尾行調査というものがあります。調査対象者の後をつけ、依頼者が必要としているさまざまな情報を入手、報告などを行います。浮気調査や身辺調査を行う際に採用される方法であり、「聞き込み」「張り込み」と並んで、探偵の三大調査方法と呼べるでしょう。
探偵が行う尾行調査について、なんとなく話を聞いたことがある人も多いと思いますが、また同時に、尾行調査がどのような目的で行われているのか、また、どのような人が依頼しているのかなど、まだまだわからないことがたくさんあるという方も多いと思います。ほかにも、ただ単に人の後を追うだけだったら自分たちだけでもできるのではないかと考えている方もいるかもしれません。確かに人の後をつけるだけなら誰でもできそうですし、そのために高い費用を支払うのは馬鹿馬鹿しいと考える方もいるでしょう。
しかし、尾行調査を探偵に依頼することには、さまざまなメリットがあるものです。ここでは、尾行調査がどのようなものか、また調査をする目的や調査費用の相場、そして調査費用を抑えるために依頼者が押さえておきたいポイントなどについてご紹介します。
目次
・尾行調査とは
・尾行調査を依頼するケースにはどのようなものがある?
・一般人が尾行調査を行うのは難しい(法律に抵触する場合も)
・探偵に依頼する際にかかる費用とは
・探偵の調査費用をできるだけ安くするには
尾行調査とは
まずは尾行調査がどのようなものか、その概要を把握しましょう。
尾行とは、冒頭で触れたとおり、探偵が行う主な調査手法のひとつです。調査対象の人物を追跡し、その人物に関する情報を入手します。
調査対象の人物を追跡するだけでどれほどの情報が得られるのか、一般の方にはあまりイメージがわかないかもしれませんが、専門家である探偵が行うことで、「そんなことまでわかるの?」と驚いてしまうほどの量の情報を入手することが可能です。例えば、対象者が何年何月何時何分に誰とどこで会って何をしていたか、というようなことから、対象者の名前や勤務先、住所といった個人情報なども入手可能です。
これらの情報は写真や映像などの証拠とともに、依頼者に提供されます。依頼者はそれらの情報や証拠を使い、民事訴訟を起こすなど、次のステップに進むことができるようになるのです。
探偵に尾行調査を依頼するケースには、さまざまなものがあります。代表的なのは不倫調査や浮気調査ですが、それだけではありません。次項で、尾行調査を依頼するケースにはどのようなものがあるのか、いくつか具体例を見ていきましょう。
尾行調査を依頼するケースにはどのようなものがある?
尾行調査を依頼するケースは人それぞれです。ここでは、尾行調査を依頼するケースにはどのようなものがあるのかご紹介します。
配偶者や婚約者など、パートナーの浮気や不倫が疑われるケース
配偶者や婚約者などの浮気や不倫が疑われる際に、探偵に尾行調査を依頼するというケースは非常に多いです。配偶者や婚約者の浮気や不倫は、離婚の原因や婚約破棄の原因になります。その際、弁護士などを雇って民事訴訟を起こし、パートナーから慰謝料を支払ってもらうことができますが、そのためには、パートナーが浮気や不倫をしたという決定的な証拠が必要になります。民事訴訟を起こすために必要な証拠を、尾行調査によって手に入れるということです。
パートナーの浮気や不倫というのは、一般の方が決定的な証拠を入手することが難しいとされており(その理由については後述)、また、証拠もないままにパートナーに浮気や不倫の嫌疑をかけることに対し、心苦しさを抱く人も少なくありません。仮に浮気しているかどうかかまをかけて、パートナーが浮気していなかった場合、反対に相手からの信用を失うことになりかねないからです。そのような場合でも、探偵に依頼することで、「自分がパートナーを疑っている」と相手に知られることなく、浮気や不倫に関する事実を明らかにすることができます。調査を行った結果、万が一、浮気や不倫の事実が認められない場合でも、その後の夫婦関係などにヒビが入る心配がないということです。
浮気や不倫調査をする場合、探偵は民事訴訟を起こすために必要な証拠を確実に集めることができます。特に不倫の証拠となりえる現場写真などは、「確実に不倫している」と言い切れるほどのものでなければいけません。少しでも「不倫とは言い切れないのではないか」と疑える余地があると、訴訟を起こすための証拠にはならないことがあります。探偵はそのような点についてしっかり意識をして、証拠集めを行います。素人が犯しがちな不備のある証拠集めをしてしまう心配がないという点でも、浮気や不倫調査は探偵に依頼したほうがいいと言えるでしょう。
以上のような理由から、パートナーの浮気や不倫が疑わられるケースに、探偵に尾行調査を依頼する方が多いのです。配偶者や婚約者が不倫をしているのではないかと疑念を抱いている方は、自分で証拠を集めようとせず、まずは探偵や興信所に調査の依頼をしてみることをお勧めします。
ネットで知り合った交際相手が信頼できる人物か知りたいケース
近年はインターネットが普及し、さまざまな場面でインターネットが活用されるようになりました。買い物をしたり調べ事をしたりする際に使う方はもちろん多いと思いますが、中には人との出会いを求めてインターネットを利用するという方もいることでしょう。
事実、SNSや婚活アプリが広まり、ネット上で知り合った人間同士が、現実の世界で交流をしていく、または交際、結婚に至るといったケースも増えています。一昔前までは、素性がまったく分からないという理由から「インターネットで出会った人間は危険」という考え方が一般的でしたが、現在では「ネットも出会いの場のひとつ」という柔軟な考え方が浸透しつつある傾向です。
とはいえ、インターネット上で出会った人間というのが、実生活で出会った人間と比べて「得体の知れない人間」である事実には変わりがありません。インターネット上では容易に身分を偽ることができますし、特に婚活アプリであれば、手軽に異性とつながれるとして、結婚詐欺師や性犯罪者などがターゲット探しの一環として利用していることがあるからです。もちろん、そのような人間はごく一部ですが、「もしかすると、連絡を取り合っている人間が犯罪者かもしれない」という不安があるまま、交流を続けるのは気持ちがいいものではありません。
そのような時に、連絡をとっている、もしくは実際に何度か会っている相手が信用できる人間であるかどうか、探偵に依頼をして調査するのです。探偵はその相手を尾行し、また聞き込みなどを併せて行うことで、調査対象者の素行調査や身辺調査を行います。相手が依頼者に対して言っていることが事実であるか、詐欺や性犯罪をはたらく可能性があるかどうかなどを調べあげることが可能です。もしも疑わしい部分があればその後の関わり方を考え直すことができますし、もしも疑わしい部分がなければ、安心して交際を続けることができるようになります。
また、探偵は携帯電話番号調査というものも行っています。携帯電話番号調査では、携帯電話番号から個人を特定し、その人物について調査を行うというものです。仮に「ネットで知り合った相手についての情報が電話番号しかない」という場合でも、その人物の素行調査や身辺調査を行うことができます。ネット上で知り合った相手に対して不安な点がある方は、情報が少ないとしても、まずは探偵や興信所に相談してみるようにしましょう。
介護者やベビーシッター(保育士)などについて素行調査がしたいケース
夫婦共働き世帯が増え、親の介護や子ども世話などを、身内ではない第三者に依頼するというケースも少なくありません。介護施設や保育所などに親や子ども預けたいと考えている方も、多いことでしょう。
しかし、「第三者に大切な家族を完全に預けてしまうのは不安」と考える方も一定数いると思います。実際、近年では介護職員による入所者へのいじめなどが取りざたされており、そういった不安を抱く方が増えていてもおかしくありません。
「可能な限り、大切な家族は信用できる人に預けたい」と考えるのは自然なことですが、実際問題、自分たちの力だけで介護施設や保育所で働く介護士や保育士が信頼できる人であるかどうか調べることは容易ではありません。介護施設や保育所が「うちの職員は信頼できません」などと言うはずがありませんし、要介護者や幼児などが、自分がどのように介護や保育を受けているかを正確に説明することも難しいからです。そのような際に、探偵に依頼し、家族の担当になっている介護士や保育士の即調査などを行ってもらうというケースが増えています。
担当の介護士や保育士が、日常生活でどのようなことをしているのか、どのような交友関係を持っているのかなどを調べることで、安心して家族を預けることができる人間であるかどうかを知ることができます。信頼できない人間に預けていると、家族がひどい目に遭うのではないかないかという不安が常につきまとい、仕事などに集中できなくなるものです。信頼できるとわかることで、日常生活や仕事中に感じるストレスを軽減させることができます。調査対象の介護士や保育士に暴力的な一面があるなどがわかり信頼できないのであれば、別の施設を探したり、担当者を替えてもらったりするなどの対応をすることができます。それができるだけでも、安心感は大きく増すものです。つまり、介護士や保育士について調べるというのは、預けている家族の安心や安全を確保するという目的だけではなく、依頼者自身の心の安定を手に入れるという目的も併せ持っていることなのです。
ご家族に要介護者や保育が必要な乳幼児がおり、第三者に預けたいと考えてはいるものの少し不安があるというような方は、探偵に素行調査を依頼してみるという手段について検討してみることをお勧めします。
仕事の取引相手が信頼できる人間かどうか知りたいケース
働き方改革などが行われ、現在、日本にはさまざまな形態で働いている方が多くいます。以前のように企業に雇われ社員として働くだけではなく、派遣社員や契約社員などという形で働く方が増加傾向です。中でも、組織と契約せず、個人だけで仕事をこなす個人事業主やフリーランスという働き方が注目されつつあります。
そのような個人で案件を探し、仕事をこなすというような業務形態の場合、取引を行う相手も、似たような個人事業主やフリーランスであるというケースが少なくありません。そのようなフリーランスと仕事をすることには、よりスピーディに新しい仕事を手に入れたり遂行したりすることができるというメリットがあります。企業などの組織のようにひとつの案件に対して責任を持つ人間が複数いるわけではなく、ひとつの案件を受注するかしないかのりん議を必要しないからです。しかしながら、「企業」という後ろ盾がない分、その個人が信頼できるかどうかの判断をするのが難しいというリスクがあるのもの事実です。
こちらもフリーランスで仕事をしている場合、取引相手の裏切りや背信行為によって生じる損害は、そのまま直接、私生活にも影響を与えてしまうものです。特に仕事内容やそのためにかかる費用などが大きい場合は、相手が信頼できるかどうかを確認することが非常に大切になります。しかし、だからと言って最初から疑ってかかるようなことをすると、自分側の心証が悪くなってしまう可能性があります。仮に相手が善良であった場合、疑うことによって、自分自身の信頼を失ってしまうことがあるということです。
そのような際に、探偵に調査を依頼するのです。探偵に依頼すれば、相手に知られることなく、相手が信頼できるかどうかを知ることができます。また、自分でいろいろと調べる必要もないため、その時間で別の仕事や作業を行うこと可能です。
ビジネスの取引相手が信頼できるかどうかを知ることは、個人事業主やフリーランスの方にとっては重要事項です。信頼できれば長く付き合うことで安定した仕事を得られるようになりますし、信頼できないのであれば、大きな損失が出てしまうことを避けられます。個人事業主やフリーランスの方で、取引相手の信用レベルについて一抹の不安を覚えているという方は、まずは探偵や興信所に相談してみるといいでしょう。
ここで紹介したケースは、あくまで代表的な依頼目的の一部です。ほかにもさまざまな理由で尾行調査を依頼するケースもあります。特定の人物について不安を抱いているという方は、目的の内容に関わらず、まずは探偵や興信所に相談してみてください。
一般人が尾行調査を行うのは難しい(法律に抵触する場合も)
「尾行するだけであれば、自分たちでもできるのではないか」と考える方もいると思います。確かに、尾行というのは「人の後をつける」だけですので、それだけ見れば誰でも簡単にできそうに思えるかもしれません。しかし、対象者に見つかることなく後を追うというのは、想像以上に難しいものです。
最もシンプルにその難しさを知りたい場合は、配偶者や婚約者の不倫を暴くために尾行をすると考えてみてください。配偶者や婚約者は、もちろん、あなたの顔を知っています。見ず知らずの人間ならまだしも、あなたの顔をよく知っている人間に気づかれないようにその人の後をつけることができるでしょうか? 少しでも振り向かれたら気づかれてしまう可能性があります。サングラス、マスク、帽子を着用して変装するという手段を用いる人もいるかもしれませんが、それではかえって目立ってしまって上手く尾行できないこともあるでしょう。
また、離婚して慰謝料を受け取りたい場合、民事訴訟を起こすには「不倫の決定的な証拠」が必要だと前述しました。「決定的な証拠」というのは「ラブホテルや自宅などに二人で出入りする瞬間」を捉えた写真、または動画といったものになります。その決定的瞬間はまさに一瞬のできごとで、しかも、二人の顔がはっきりわかるものでなくてはいけません。そのような証拠を素人だけで、しかもパートナーに気づかれないよう入手するのは至難の業でしょう。
ほかにもパートナーの浮気や不倫が遠方で行われている場合(観光地への旅行など)、自分も一緒に現地へ赴くことになりますが、そのような時間があるでしょうか? あるにしてもかなりの労力、時間、コストがかかってしまうものですし、しかも決定的な証拠を見つけられる保証はありません。全くの徒労で終わる可能性があるということです。
知人に頼んで尾行してもらえばいい、と考える方もいるかもしれませんが、素人がうかつに尾行をすると探偵業法に抵触してしまう恐れがあるので注意が必要です。
(以下、探偵業法からの引用)
“探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)
(定義) 第二条
この法律において「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。
3 この法律において「探偵業者」とは、第四条第一項の規定による届出をして探偵業を営む者をいう。
(探偵業の届出) 第四条
探偵業を営もうとする者は、内閣府令で定めるところにより、営業所ごとに、当該営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会(以下「公安委員会」という。)に、次に掲げる事項を記載した届出書を提出しなければならない。この場合において、当該届出書には、内閣府令で定める書類を添付しなければならない。
(探偵業務の実施に関する規制)第九条
2 探偵業者は、探偵業務を探偵業者以外の者に委託してはならない。“
この法律によれば、「報酬を得て尾行調査などを行えるのは探偵だけ」ということになります。「じゃあ、無報酬でやってもらえばいい」と考える方もいるかもしれませんが、かなり根気のいる尾行調査を、何日間も無償でやりたいと考える知人がいるでしょうか? 自分の時間を犠牲にして何日間も浮気調査をするのは、いくら友人でもおいそれとできるものではないでしょうし、頼むほうも申し訳なくなってくるでしょう。なにかお礼をしようとすれば法律に抵触してしまうかもしれませんし、やはり餅は餅屋、尾行は探偵に依頼するのが最も賢明な判断だと言えるのです。
探偵に依頼する際にかかる費用とは
それでは次に、探偵に尾行調査を依頼する際にかかる費用の相場を見ていきましょう。
まずは、探偵の料金体系について見ていきましょう。探偵の調査費用が決定する料金体系には、以下のようなものがあります。
・時給型
時給型とは、その名の通り、「1時間当たりにいくら支払う」というような方法で支払う費用が決定されるシステムです。例えば、1時間当たり10,000円という契約で、探偵が5時間調査をした場合、調査費用は50,000円になります。いくら支払うことになるのかがはっきりしているため、多くの探偵社や興信所がこのシステムを採用しています。
探偵社や興信所によって費用は異なりますが、1時間当たりの相場は東京で10,000円~20,000円、大阪で7,000円~20,000円、福岡で5,000円~15,000円となります。
ただし、注意したいのが、尾行に必要になった交通費や機材費などが追加されることがあるということです。また、調査に時間がかかってしまえば、その分支払う費用も大きくなってしまいます。
・パック型
パック型は、「何日間、いくら」というように、調査日数と費用が固定されているシステムです。例えば「3日間、30万円」という契約であれば、基本的にそれ以外に費用はかかりません。また、1時間当たりの費用も、時給型に比べると安くなる傾向があります。調査にどれくらいの期間がかかるかわからず長期化する可能性がある、というような場合は、パック型がおすすめです。
1日当たりの費用の相場は10万円程度となります。
・成功報酬型
成功報酬型は、「調査が完了した場合に報酬を支払う」というシステムです。基本的にはまず「着手金」と呼ばれる料金を支払い、その後、調査を行い、依頼者が求める証拠を入手した場合に、調査費用を支払うという形になります。
着手金は10万円前後であることが多いですが、着手金がない探偵社や興信所もありますので事前に調べておくようにしましょう。
成功報酬型は、依頼者の求める証拠が手に入らなければ調査費用を支払う必要がないというものですが、探偵社や興信所によっては「成功」という定義があいまいな場合があるので注意が必要です。例えば「調査対象者に気づかれることなく尾行を完遂したら成功」というのを成功の定義にしている場合、依頼者が求める証拠が何ひとつ手に入っていないのに費用が発生するケースがあります。何をもって成功と呼ぶのか、事前にしっかり確認しておくようにしましょう。
探偵に尾行調査を依頼する際には、1時間当たりで10,000円前後、1日当たりで10万円前後の費用がかかります。人によっては、この費用を高額だと感じる方もいるかもしれません。確かに日当が15,000円の探偵が1日働くだけなのに、1日当たり10万円の費用が発生するのは腑に落ちないと考えることもできます。しかし、ひとつの案件を調査する際に稼働する探偵は1人ではありません。映画などでは、探偵は一匹オオカミのように描かれることがありますが、実際は、多くの探偵が事務所に所属し、皆がチームとなって調査を行います。尾行や張り込みも交代で行い、証拠を手に入れるのです。
決定的な証拠を手に入れるのは根気や労力、そして高度な技術が必要になります。また、交通費や機材費(カメラなども顔がはっきり写る高性能のものを使用します)などがかかり、ただ単にひとりの人間が1日働くというものではありません。
前項で紹介した通り、探偵が行うことを一般の方だけで行うのはかなり難しいものです。自分だけで探偵と同じ調査を行おうとした場合、時によっては探偵に依頼するよりも高い費用がかかりますし、何よりかなりの時間がかかってしまいます。
高額だと思い二の足を踏んでしまうこともあると思いますが、探偵に依頼することで、自分自身にかかる労力やストレスから解放されることができます。特定の人物について調べたいという場合は、探偵に依頼することが無難であると言えるでしょう。
探偵の調査費用をできるだけ安くするには
探偵の調査費用がそれなりにかかることには理由があるものですが、やはりそれでもできるだけ安くしたいと思うのが人情というものです。実際、依頼する際に意識すること調査費用を比較的安くできるポイントというものがあります。ここでは、調査費用を安くするために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
調査対象者の情報をできるだけ入手し提供する
調査費用を安くするために、まず依頼者がしておくべきことが「できるだけ調査対象者の情報を入手しておく」ことです。調査対象者の情報が少なければ、当然、探偵が調べなくてはいけなくなる事柄の数が増えます。情報をできるだけ多く入手し、それらを依頼時に提供しておけば、その分調査にかかる時間や手間が省略され、調査費用を安くすることができるようになるのです。
例えば、調査対象者の本名や年齢、勤務先などはもちろんのことですが、できれば行動範囲や住所、行きつけの飲食店、店によく顔を出す時間帯などまで把握できていれば、かなり調査時間を短くすることができるようになります。「この時間に、この場所によく現れる」ということを探偵に伝えておけば、探偵もその時間を狙って行動でき、無駄な時間を調査に費やすことがなくなるのです。
調査期間をはっきりさせておく
調査してもらう期間を、あらかじめはっきりと決めておくことも、調査費用を安くするための方法です。どのくらい時間かかるかわからない、という状態で依頼すると、「とりあえず時給型で」となりやすく、時間がかかればかかるほど費用が増していきます。
調査期間をはっきりさせておけば、期間に応じた最安値の料金体系を選ぶことができます。例えば「浮気をするであろう場所や日時がわかっていて、現場へ行って証拠を押さえてほしい」というような場合であれば、調査が数時間程度で終わることが明らかです。そういう場合は時給型を選ぶのが最も安くなりますし、「いつどこで誰と会うのかもわからない」というケースでは、長期化することを見越してパック型の料金体系を選ぶのが最安値になる可能性が高いです。
依頼する際は、できるだけ調査期間をはっきりさせておくようにしましょう(長期化が見込まれる場合は、パック型を選ぶことをお勧めします)。
証拠を入手することを条件にしておく
不倫調査を依頼する際には、必ず「証拠の入手が成功条件」と決めて依頼するようにしてください。浮気や不倫の証拠があれば、裁判で慰謝料を支払ってもらうことができ、それを調査費用に充てられるからです。調査費用そのものを安くするわけではありませんが、支出のトータルで見れば、出費を抑えることができるでしょう。
基本的には証拠入手までを行う探偵社や興信所がほとんどですが、事務所によっては証拠入手に関しては追加料金が発生することもあります。事前に契約内容をしっかりと確認するようにしておいてください。
探偵に浮気調査を依頼することに多少の罪悪感を抱いてしまうという方も少なからずいると思います。場合によっては、浮気の証拠を突き付けたときに「探偵を使うなんて信じられない」と悪態をつかれる方もいるかもしれません。しかし、浮気や不倫をされながら生活することはそれだけで大きなストレスになるものですし、浮気や不倫をされたほうが心に大きな傷を負っているのははっきりしています。盗人猛々しいとはまさにそのことで、浮気や不倫というような不貞行為を行う人間のほうが本来、糾弾されるべきなのです。
また、探偵に依頼をすれば、仮に浮気や不倫の事実がなかった場合にも、調査をしたという記録が外部に漏れ出ることはありません。もちろん、不倫調査をしたことでパートナーから責められる心配はありませんし、家族や知人にもそのことを知られることはありません。
仮に不倫の事実があった場合は、探偵がその後、依頼者がどう行動すべきかを的確にアドバイスすることもできます。証拠の扱い方や弁護士への相談の仕方などまで、プロの目線でアドバイスをおこなうことが可能です。
探偵に尾行調査を依頼することは思い切りが必要なものではありますが、依頼することで解消される不安やストレスがあるものです。
アーガスリサーチでも尾行調査をはじめとした数多くの調査を行っています。まずはお気軽に相談だけでも検討してみることをおすすめします。