浮気調査や不倫調査、身辺調査など、あらゆる調査で基本となるのが尾行です。ターゲットの行先や立ち寄った場所などを尾行によって特定し、いつどこに訪れたか、誰とどこに行ったなどかなどを明らかにします。場合によっては写真撮影などで証拠を獲得し、ターゲットの素行を明らかにすることも可能です。しかしひと口に尾行といってもその方法はさまざまです。徒歩やバイクなど尾行手段はいくつかありますが、そのうちのひとつに車両を使った尾行があります。車での尾行を成功させるための基本として、どのような車を使うかという点があります。
相手にバレない尾行を成功させるためにも、まずは基本となる車選びのコツを押さえておきましょう。例えば、ターゲットが普段利用している地域でよく見かける車種や色を選ぶことが重要です。目立つ高級車や特殊な装飾のある車両は避け、シンプルで無難なデザインの車を使用することが基本となります。また、車両のサイズも適切に選ぶ必要があり、狭い路地や駐車場で操作しやすい小型車が理想的とされています。尾行時には適切な車間距離を保ち、不自然な動きでターゲットに警戒心を抱かせないようにすることも重要なポイントです。
車での尾行とはどんなもの?
尾行対象者(=ターゲット)を尾行する際、車両を使用するのが車での尾行です。バスや電車などの公共交通機関が発展している都市部での尾行の場合はあまり登場頻度が高くありませんが、ターゲットが車で移動している場合、それを追跡する側も車で移動しなければなりません。通勤やプライベートで車をよく使う人を尾行する際には、車での尾行がメインになります。車での尾行は、ターゲットの行動を追跡するために不可欠な手段ですが、その分ターゲットに気づかれないように注意が必要です。
不自然に近づきすぎたり、同じ車が長時間視界に入っていると、不審に思われる可能性があります。そのため、追跡中はターゲットの車両と一定の距離を保ちながらも、見失わないように慎重に動くことが求められます。また、信号や渋滞、駐車場への出入りなど、予期せぬ状況に対処する能力も必要です。さらに、車両を使った尾行では、複数の車両を用意して交代で追跡するケースもあります。これにより、同じ車がターゲットの視界に入り続けるリスクを減らすことができます。こうしたテクニックを駆使することで、より効果的な尾行が可能になります。車両の使用状況や地域特性に合わせた柔軟な対応が、成功の鍵となるでしょう。
自家用車での尾行
尾行用の車を用意するのが難しいという場合は自家用車を使うことになりますが、あまりおすすめはできません。ターゲットに自家用車の車種やナンバー、車の色などがバレている場合、圧倒的に尾行がバレやすくなるためです。よく運転をする人であれば心当たりがあると思いますが、知り合いの車が前後左右を走っているときはもちろん、反対車線ですれ違ったくらいでも意外にも目に付くものですし、とくに後ろにいる際にはバックミラーやサイドミラーによってよく確認ができます。
ターゲットに自家用車の有無がバレていないときには有効ですが、万が一知られているときには避けたほうがいいでしょう。さらに、自家用車での尾行は、車の特徴が目立つ場合や、カスタマイズされている車では特に注意が必要です。ステッカーや特殊な装飾があると、ターゲットにすぐに気づかれてしまうリスクが高まります。また、自家用車の使用により、万が一尾行がバレた場合には、ターゲットから直接接触されたり、関係を詮索される危険性もあります。そのため、できる限りプロの探偵事務所に依頼し、尾行に適した車両を準備してもらうことが望ましいです。安全性と調査の成功率を考慮した判断が必要です。
友人知人の車での尾行
レンタカーを手配する時間や費用がない、自家用車を使うことができないという場合には、友人知人や家族の車を借りることを考えることもあるでしょう。しかしこれもあまりおすすめできる方法ではありません。
やはり、ターゲットが絶対に友人知人の車を把握していないとは限りませんし、万が一事故などに遭ってしまった際のトラブルに発展しやすいためです。そもそも尾行をするという行動自体に友人知人を巻き込むのは避けたほうがベターです。さらに、尾行中に車を使用していることが発覚した場合、友人知人にまで迷惑が及ぶ可能性があります。たとえば、車の特徴やナンバーがターゲットに覚えられてしまうと、後々予期せぬトラブルに発展する恐れがあります。また、尾行中に何らかの緊急事態が発生した際、借りた車では自由に対応できないケースも考えられます。
加えて、友人や家族に事情を説明せざるを得ない場合、プライバシーや人間関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。こうしたリスクを避けるためにも、尾行にはプロの探偵事務所を利用し、尾行に適した車両を準備してもらうことが最も安全で確実な方法です。無理をして車を借りるよりも、専門家の力を借りる方がリスクを最小限に抑えられます。
タクシーでの尾行
車の運転技術に自信がない、車を持っていない、すぐにレンタルができない、そもそも運転免許証を持っていないなどの場合は第三者に車の運転を任せなければなりません。その際に真っ先に思いつくのがタクシーの利用でしょう。呼べばすぐに手配できる手軽さ、予約をすれば指定の場所まで迎えに来てもらえる便利さも兼ね備えています。テレビドラマのワンシーンでは、登場人物が街中でタクシーを拾い、「前の車を追って!」などというシーンを見かけることもありますが、現実に尾行をするとなると、タクシーの運転手によっては断るケースもあります。
そもそもタクシーの利用となると金額も走行距離によってどんどんと上がっていきますし、金銭的な負担も大きくなります。もともとターゲットが向かっている場所に検討がついている、目的地があるなどの場合は有効かもしれませんが、それ以外の場合はあまり現実的とはいえないでしょう。また、タクシーの運転手が尾行に慣れていない場合、不自然な運転でターゲットに気づかれる可能性もあります。これらの理由から、タクシーの利用は緊急時や限られた状況でのみ活用するべきと言えるでしょう。
レンタカーやカーシェアリングでの尾行
車での尾行をするにあたり、最も現実的といえるのがレンタカーやカーシェアリングでの尾行でしょう。車種やナンバープレートの番号によってターゲットにバレる心配もありませんし、車の貸し借りトラブルの心配もありません。近年では車のカーシェアリングサービスも普及しており、事前に会員登録をしておけばスマホ一つで簡単に車が借りられるようになっています。特別な事情でもない限り、自身での尾行調査ではレンタカーやカーシェアリングを利用することをおすすめします。
さらに、カーシェアリングでは短時間から利用できるプランが多く、必要な時間だけ借りることでコストを抑えることが可能です。例えば、1時間単位や半日単位で利用できるサービスを活用すれば、無駄な出費を避けられます。また、車種や色を選べる場合もあるため、尾行対象者に目立たない車を選ぶことができます。ただし、尾行の際には慎重な運転が求められ、運転に慣れていない場合はかえってリスクが高まる可能性もあります。そのため、自分で尾行する場合には事前に練習や計画を十分に行うことが重要です。プロの探偵事務所に依頼するより低コストで進めたい場合に有効な手段と言えるでしょう。
尾行にふさわしい車の選び方とは?
車での尾行を成功させるための1つのポイントに車選びがあります。どんな車を選ぶかによって相手にバレるかバレないかが変わってくるためです。ターゲットに怪しまれたりバレたりしにくい車の選び方をチェックしておきましょう。
白やシルバーなどの目立たない車を選ぶ
一般道路を走っていてよく見かける車の色は何色でしょうか。ベーシックな色が多いですが、中でも一番目立ちにくいのは白やシルバーなどのカラーです。黒やネイビー系の色も多いですが、ダークトーンのカラーは威圧感が強いため路上駐車などをすると通報されやすく、尾行調査には向きません。また、赤やブルーなどの目立つカラーも人の目に付きやすく印象に残りやすいので避けたほうがベターです。さらに、車の色だけでなく車種選びも重要なポイントとなります。
大きなSUVや高級車などは目立ちやすく、ターゲットに怪しまれるリスクが高まります。そのため、尾行にはセダンやコンパクトカーといった、一般的で日常的に見かける車種が適しています。また、車に装飾やステッカーが貼られている場合、それだけで印象に残りやすくなるため、可能な限りシンプルな外観の車を選ぶようにしましょう。加えて、車の清潔感も重要です。泥汚れや目立つ傷がある車は、ターゲットに注目される可能性があります。尾行に使用する車両は、見た目が無難で清潔感があるものを選ぶのが理想的です。こうした細部への配慮が尾行の成功に直結します。
馬力が少ない軽自動車は避ける
近年では軽自動車の人気が高く、一般道でもかなり多く見かけられます。威圧感も少なく街中に溶け込みやすいという意味では軽自動車はとても優れているでしょう。尾行用の車だとは思われにくいというのも高ポイントです。しかし万が一ターゲットが高速道路などで移動をした場合、スピードが出づらく追いつけなくなってしまう可能性があります。街中での尾行くらいであれば軽自動車でも問題ありませんが、長距離の移動が考えられる場合は一般車を選ぶのがおすすめです。
さらに、軽自動車は車内が狭いため、長時間の尾行では運転手が疲れやすくなる可能性があります。また、荷物を積むスペースが限られているため、必要な機材や備品を積載するのが難しくなる場合もあります。尾行の途中で休憩を取る際も、軽自動車は目立つデザインやサイズのものが多いため、場合によってはターゲットに見つかりやすくなるリスクもあります。こうした点を考慮し、尾行の環境や距離に応じて最適な車種を選ぶことが重要です。街中での短時間の追跡には軽自動車が適している一方、状況に応じた柔軟な対応が求められます。
張り込みが長いならワンボックスカーが便利
ターゲットが運転する車を追いかけるだけが尾行ではありません。たとえば相手の浮気の証拠を押さえるための尾行であれば、ターゲットと浮気相手が密会するシーンやラブホテルに出入りするシーンの写真を撮影しなければなりません。そのためには、車の中で張り込みをする必要があります。張り込みは何時間かかるかが予想しづらく、さらに車の中に身をひそめながら待ち、チャンスが来たら写真を上手く撮影することが必要です。少しでも身動きが取りやすいよう、張り込みの必要がある尾行の場合は、車内が広いワンボックスカーを選んでおくと便利です。
ワンボックスカーは車内スペースが広いため、座席を倒してリラックスしながら待機することが可能で、長時間の張り込みでも疲れにくいのが大きな利点です。また、カーテンや目隠しフィルムが装備されている車両であれば、外部からの視線を防ぎながら内部での作業がしやすくなります。さらに、大きめの車は街中で一般的によく見られるため、駐車中でも不自然に見えづらく、ターゲットに気づかれにくいというメリットもあります。こうした機能を活用し、張り込みを効率的に進めることが尾行成功の鍵となります。
今回は車での尾行の基本となる車選びのコツをご紹介しました。車での尾行を成功させるためには、相手にバレないための運転テクニックや駐車位置の決め方なども重要ですが、それ以前の車選びもとても大切なポイントです。今回ご紹介した内容をふまえ、車選びをおこないましょう。ただし尾行は想像よりも難しいものです。レンタカーの費用や尾行、張り込みのための時間をかけたのにもかかわらず結果的に何の証拠も得ることができなかった、ターゲットを見失ってしまったなど、失敗に終わる可能性が高くなります。
最悪の場合、ターゲットに尾行がバレてしまうリスクもあるのです。これらのことを踏まえ、あらかじめ自身での尾行を諦めるという選択も1つの方法です。アーガスリサーチは半世紀近い歴史を誇る老舗の興信所です。これまで数々の尾行調査をおこなっており、たくさんの実績があります。長年営業を続けてきた興信所ならではのテクニックやノウハウも豊富です。車両での尾行も得意としておりますので、なんらかの問題で調査をお考えの方はぜひご相談ください。無料相談のフォームからご連絡をお待ちしております。