数年前から比べると、認知率も普及率も大幅に高まったマッチングアプリ。新型コロナウイルスの影響により、以前と比べて人との出会いの機会が減ったことからマッチングアプリに登録をしたという人も多いそうです。
そして今やマッチングアプリは20~30代の若い世代だけのものではありません。40~50代で登録する大人も増えているというのです。まさに幅広い世代から支持を得ているといえますが、その一方でこれまでにはなかったトラブル被害が増えているのも事実です。
なんと、マッチングアプリを通して詐欺をはたらく人が増えており、被害者の数も増加しています。一体どのような詐欺が横行しているのか、詳しく知っていきましょう。
近年では、恋愛感情を巧みに利用して多額の資金をだまし取る「結婚詐欺」や、「絶対にもうかる」と謳って出資を募る「投資詐欺」、デート商法のように高額な商品を買わせる手口など、さまざまな形態の詐欺が報告されています。こうした詐欺行為は、相手を信用させてから徐々に金銭を巻き上げることが多く、最終的には連絡を断ってしまうケースが増えています。被害を防ぐためには、少しでも不審に思う点があれば早めに家族や友人、専門機関に相談し、相手の情報やメッセージ内容を記録しておくことが重要です。特に、短期間で「特別な存在」と思わせるような振る舞いや、急に大金の話を持ち出す相手には細心の注意が必要といえます。
マッチングアプリでの詐欺被害とは?
ひと昔前、マッチングアプリというものがなかった時代に主流となっていたのが出会い系サイトと呼ばれるものでした。しかしこのサイトに登録するにはどこか後ろめたさがあり、周りの人にはオープンにできないという人が多かったように思います。
しかし今爆発的に流行っているマッチングアプリは、誰もがオープンに利用しています。友人からの紹介、職場での出会い、合コンでの出会い、そしてマッチングアプリでの出会い。これらすべてが横一線となっているのです。中には複数個のアプリを使い分けている人も多く、今やゲームアプリと同じような感覚で利用できるのがマッチングアプリなのです。
そうして気軽に利用できることが、アプリを通して見ず知らずの人と2人きりで会うことのハードルを低くしているとも言えます。もちろんすべての出会いが悪いものではなく、真剣に交際相手や結婚相手を探すために登録している人も多くいます。むしろ大半の利用者が悪だくみのために利用しているわけではないでしょう。
しかし残念ながら、ある一定数は悪事をはたらくためにマッチングアプリを利用しているのが事実です。マッチングアプリを使った詐欺の一例が以下のものです。
・結婚詐欺
・投資詐欺
・業者勧誘
・副業詐欺
・マルチ商法
・デート商法
結婚詐欺
結婚をほのめかしながら入籍を先延ばしにし、何かと嘘をついて相手から金銭等を騙し取る詐欺です。相手の限界まで搾り取り、奪える金銭がなくなったら姿をくらますというケースが多いです。ひと昔前までは女性の詐欺師が男性を騙すというケースが多かったのに対し、最近では男性の詐欺師が独身女性を騙すというケースも増えています。
こうした詐欺師は、結婚を真剣に考えている相手の気持ちにつけ込み、最初は些細な金額を借りるところから始めるなど、徐々に金銭を要求していく手口を好みます。親身に相談に乗ってもらいたい、少し助けてあげたいという優しさや誠実な気持ちを逆手に取るため、被害者が詐欺だと気づきにくいのも特徴です。また、詐欺師は親族や友人を頑なに紹介しなかったり、相手がこちらの家族に会おうとすると何かしら理由をつけて断ることが多いので、そうした行動には特に注意が必要です。もし不自然な金銭要求や、結婚に関する具体的な計画を一向に示さないといった兆候が見られたら、一旦立ち止まって冷静に相手の言動を見極めましょう。家族や信頼できる友人に相談することで客観的な判断が得られるケースも多いので、「自分だけでは解決できないかもしれない」と感じたら迷わず周囲の協力を仰ぐことが大切です。早い段階で対処すれば、金銭的被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。
投資詐欺
「元手10万円あれば確実に10倍になるうまい投資の話がある」「仮装通貨の投資で確実に多額の利益が出る」など、あたかも本当のような偽の儲け話をマッチングアプリを通して持ちかけ、金銭を騙し取る詐欺です。これだけ投資詐欺の警告がされていても被害件数は年々増加傾向にあるため注意が必要です。
特に、「もうすでに多くの人が投資して大きな利益を得ている」という言葉や、「リスクゼロ」「必ずもうかる」といったフレーズを聞いた際は要警戒といえます。そもそも投資には必ずリスクが伴うため、元手が10倍になるようなうまい話には裏があるものと疑ってかかることが大切です。また、詐欺師はあなたを安心させるために、虚偽の運用実績やグラフ、口コミを巧みに利用するケースも少なくありません。もし投資話を持ちかけられた場合は、一人で決断せずに専門家や家族、友人に相談してみることで冷静な視点を得られます。さらに、やり取りの内容をスクリーンショットなどで記録し、万が一のトラブルに備えておくことも有効な対策と言えるでしょう。短期間で大きなリターンを得られると強調されるほど、詐欺である確率は高まると覚えておいてください。
業者勧誘
今のマッチングアプリ界で、いわゆるサクラと呼ばれているのが業者です。なんらかの勧誘や営業を目的としてアプリを使い、ユーザーを騙そうとします。有料サイトに案内してワンクリック詐欺に誘導する、LINEのIDや電話番号を聞き出して違法業者に売買する、風俗店への勧誘、宗教の勧誘など、業者と呼ばれるものたちの目的はさまざまです。
たとえば、過剰に親密さを示し、「プロフィールはあえて詳しく書いていないけど本当に会いたい」「あなたにだけ特別な話をしたい」と申し出るなど、接触の段階で違和感を覚える表現を使う場合があります。また、チャットのやりとりを続ける中で、すぐに別のサイトやSNSへ誘導し、何かしらのID登録や課金を促す手口も報告されています。もし相手が必要以上に個人情報を求めてきたり、不自然なほどすぐに好意を示してくる場合は、サクラや業者を疑ってみるのもひとつの手です。さらに、こうした業者は、プロフィール画像をインターネット上のフリー素材や他人のSNSから盗用しているケースも少なくありません。どこかで見覚えのある写真や、明らかに加工が過度な写真が使われている場合、慎重にやり取りを進めることをおすすめします。安全な出会いを求めるためにも、疑わしい行為を感じたときには運営会社への通報やブロック機能の活用を躊躇しないようにしましょう。
副業詐欺
近年では副業を許可する企業が増えていますが、これに伴い副業詐欺というものも増加しています。副業を開始するのに元手金が必要だと嘘をつき数十万円を支払わせる、副業が上手くいくという嘘の情報を流し、商材を購入させるといった手口です。
こうした副業詐欺では、「誰でも簡単に高収入を得られる」「今始めれば人生が変わる」など、大げさな宣伝文句を使って被害者の気持ちを煽るケースが多く見られます。特に、SNS上で「月○万円稼ぎ続けるための限定ノウハウ」「成功者が続出している画期的ビジネスモデル」といった謳い文句を目にしたら要注意です。実際には内容が薄い情報や再現性の低い手法を高額で販売し、サポートも不十分なまま放置される被害報告が少なくありません。また、副業詐欺師は「あなたなら必ず成功できる」といった言葉で相手を持ち上げ、冷静な判断を奪おうとするのも特徴のひとつです。もし「どうしても気になる」「本当に儲かるかもしれない」と感じても、すぐに大金を支払わず、必ず家族や友人、専門機関に相談したり、契約書の内容を隅々まで確認したりすることを心がけてください。特に短期的な高額利益を強調される場合は、詐欺であるリスクが高まるため、慎重になりすぎるくらいでちょうど良いでしょう。
マルチ商法
マッチングアプリを通して悪徳なマルチ商法を持ち掛けるという人もいます。アプリを通して出会い、ある程度親密な関係を築いたところで、今やっているビジネスをもっと大きくしたい、手伝って欲しいなどと言ってマルチ商法だと気づかせずに商品などを購入させるという手口です。
このようなケースでは、詐欺師は最初からビジネスの話をするのではなく、あくまで交際相手として親しくなってから、「一緒に成功しよう」「これは人生を変える大きなチャンスだ」といった言葉で巧みに誘導してきます。多くの場合、被害者がすぐに疑念を抱かないように、商品やサービスの魅力をやたらと強調し、仲間を増やすことが将来の安定や高収益につながると説得します。さらに、「有名企業も参入している」「この商品を使い始めてから人生が変わった」などと誇大広告や作り話を混ぜ込み、相手の関心を高めつつ、必要以上に高額な商品や契約を結ばせるのです。もし相手が頻繁にセミナーへの参加を勧めてきたり、「加入すれば必ず儲かる」などという甘い言葉で勧誘してきたりするようであれば、冷静に疑ってみることが大切です。少しでも違和感を覚えたら、家族や友人、そして公的機関や消費生活センターに相談し、契約内容や支払い条件をよく調べるようにしましょう。周囲に相談することで、早い段階で悪徳商法に巻き込まれるリスクを下げることができますし、被害を最小限に抑えることにもつながります。万が一、すでに契約してしまったとしても、クーリングオフなどの制度が利用できる場合がありますので、諦めずに対応策を検討しましょう。
デート商法
食事や映画に行くなど、デートや交際をしているふりをして、物を買わせたり商品の契約をさせたりする詐欺をデート商法といいます。恋人商法と呼ばれることもあり、異性間の恋愛感情を利用して金銭を奪い取る悪質な商法です。ひと昔前のデート商法では宝石や絵画などを売りつけるケースが多かったのに対し、近年では高額な投資物件などを購入させるなどの手口が横行しています。
マッチングアプリの中に潜む詐欺トラブルはさまざまですが、中でも多いのが結婚詐欺やデート商法です。そもそもマッチングアプリは男女間の出会いを目的にしている人が登録しているもののため、どうしても恋愛感情絡みの詐欺トラブルが多くなるのです。結婚をするための先行投資として金銭を支払ってしまい、あとあと詐欺だと気がつくケースが多いのです。
また、現代ならではの詐欺トラブルとして、やはり投資詐欺や副業詐欺も多くなっています。株式投資や証券取引などをはじめとして、手軽にはじめられる仮装通貨などを用いた詐欺も増えています。
とくにここ最近では新形コロナウイルスの世界的流行で株式市場の値動きが激しくなっており、投資詐欺がしやすい状況にあります。詐欺師は言葉巧みに甘い誘惑を持ち掛けてきますが、非現実的な投資収益やノーリスクハイリターンな投資話は疑ってかかることが大切です。
マッチングアプリで詐欺に遭わないためには?
最近では数えきれないほどのマッチングアプリが存在しています。たくさんの人が利用している有名アプリなら詐欺被害はないだろうと安心しがちですが、詐欺師はどこにでも潜んでいると思っておきましょう。
そして、マッチングアプリを利用しながらも詐欺に遭わないようにするためには、いくつかの注意ポイントを抑えておくことが大切です。以下のポイントを確認しておきましょう。
・プロフィールに怪しい点がないかをチェックする
・セミナーやパーティー等には行かないようにする
・外部サイトで連絡を取らないようにする
・電話番号や住所などの個人情報をすぐに教えないようにする
・金銭を渡さない
・商品を購入しない
マッチングアプリに潜む詐欺師の多くは、やたらとプロフィールが魅力的という共通点があります。モデルのような外見のプロフィール写真や高収入、高学歴などがプロフィールとして登録されている。しかし登録されている写真は1枚だけ。
このような登録者は一般ユーザーではないケースがほとんどです。やりとりをしていて少しでも不審な点があった場合にはブロックをして連絡を取ることをすぐに控えることをおすすめします。
スマホ1つあればどこでも誰でも知らない人と繋がることができ、実際に会うことも可能な時代になりました。とても便利ではありますが、その一方で詐欺被害に遭って後悔している人が増えていることも忘れてはいけません。
もし万が一詐欺かもしれないと思った場合、そして詐欺に遭ってしまったかもしれないという場合は早めの対処が必要です。当興信所では詐欺トラブルの調査もおこなっております。近年増えているマッチングアプリを通した詐欺トラブルの調査も承っておりますのでまずはお気軽にご相談ください。