探偵が収集する浮気の証拠

探偵は証拠を撮る

探偵の重要な仕事の一つに「証拠を撮る」というものがあります。
証拠撮りとは一体何かというと、例えば主に浮気調査で行われ、依頼者の夫もしくは妻が浮気している証拠を撮るということなのです。
探偵についてテレビや映画などでのイメージしかない方には、予想外の仕事ではないでしょうか。
フィクションでは派手に描かれてしまう探偵ですが、尾行・張り込みも含め、かなり地味な仕事をこつこつとやっていかなければならないのが実際の探偵なのです。

なぜ証拠を撮るのか

「だいたい、なぜ浮気の証拠なんかとるの?」と、浮気の証拠の意義自体についてご存知ない方もいるかもしれません。
浮気(不倫)は法律用語で不貞行為といい、民法上、離婚と損害賠償(慰謝料)を請求できる事由となります。
但し、法的に離婚や慰謝料請求を実現させるには、まず配偶者の不貞行為が事実であることを証明する必要があるのです。
この証明ができなければ、離婚・慰謝料請求をしても相手方に否定されてしまえばそれまでになってしまいます。

探偵が撮る証拠はどのようなものか

浮気の証拠といっても一概には言えませんが、最も決定的なものは配偶者と浮気相手の浮気現場の「写真」「映像」です。
しかし、配偶者の浮気現場の証拠写真を自ら撮るというのは困難であり現実的ではありません。
ですので対象者に知られていない探偵が依頼者の代わりに証拠写真を撮るという図式が成り立つのです。

では、探偵が撮る浮気現場の証拠とは具体的にどんなものなのか?

法律的に「不貞行為」とは、配偶者以外の異性と性行為を行うことを言います。
証拠としては、性的関係を証明するものが必要となります。
しかし、性行為そのものを写真や映像におさめるわけには行きませんので、
この場合の浮気の証拠とは「性行為を行ったと推認できるもの」であれば良いのです。

最も具体的な例が「ラブホテルへの出入り」となります。
周知のとおり、ラブホテルは性行為を行うために利用する場所です。
つまり、配偶者と浮気相手がラブホテルを利用したことを出入りの写真や映像で証拠として残せば、
即ちそれが性行為があったことの証明となるわけです。

泊まったのがラブホテルではない場合はどうなるのか?という疑問をお持ちになるかもしれませんが、
旅館であろうが、シティホテルであろうが、自宅マンションであろうが、
性行為があったことを推認できるかどうかが重要なので、ラブホテルは必須条件ではありません。

但し、旅館やシティホテル、自宅マンション等への出入りはラブホテルのように性行為に直接関係があるわけではないので、
調査回数やその前後の状況が重要になってきます。
つまり、二人が男女としての交際関係にあると認められる証拠も集めていかなければならないわけです。
交際関係にある男女が宿泊したり生活をともにしていれば性的関係は推認されます。