皆さんは「詐欺」という言葉を聞いてどのようなものを想像するでしょうか。
お年寄りを狙ったオレオレ詐欺や振り込め詐欺などを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし最近では、インターネットの普及に伴いお年寄りだけでなく若い世代を狙った詐欺が増加しています。今や誰もが詐欺被害に遭ってしまう可能性を秘めているのです。
そこで今回は、改めて知っておきたい詐欺に遭いやすい人の特徴についてご紹介いたします。
詐欺に遭いやすい人の特徴7つ
自分の間違いを認めない
「自分はしっかり者だから大丈夫」「自分だけは絶対に騙されるはずがない」という強い信念を持つ頑固な方は、残念ながら、その自信過剰な態度が災いし、かえって詐欺に引っかかりやすいという傾向があります。彼らは、自身の判断力に絶対的な信頼を置いているため、一度でも「これは正しい」と信じたことに対して、最後まで疑うことをせず、頑なにその信念を貫こうとしてしまうのです。これは、言い換えるならば、自身の過剰なプライドが、真実を見抜くための冷静な判断力を鈍らせ、結果的に詐欺の手口を見抜くことを困難にしていると言えるでしょう。
このようなタイプの方は、周囲の意見に耳を傾けることを極端に嫌うという特徴があります。「もしかすると、それは詐欺かもしれないよ」「その話、ちょっと怪しいんじゃない?」「それって、もしかして騙されているんじゃないの?」といった、周囲の人々が心配して発する忠告や警告に対して、まったく聞く耳を持とうとせず、自身の独断と偏見だけで物事を進めてしまいがちです。そのため、詐欺師の巧妙な罠に気づくことができないまま、気づいたときには、すでに手遅れで、詐欺の被害に遭ってしまっていた、というケースが後を絶ちません。自分の判断を過信し、周囲の意見を拒絶することは、結果的に自分自身を危険な状況に追い込んでしまうということを、理解する必要があるでしょう。
自分の意思が弱い
自分の意思や行動力に欠け、常に他人に頼り、自力で物事を成し遂げようとしない他力本願な人も、残念ながら詐欺に遭いやすいタイプと言えるでしょう。自分で積極的に行動することを避け、安易に他人の助けを期待するような人は、特に投資詐欺や副業詐欺、あるいは巧妙なマルチ商法といった、甘い言葉で誘惑する詐欺の手口に引っかかりやすい傾向があります。そのため、普段から十分に注意を払う必要があると言えるでしょう。
「リスクを全く負わずに、高い利益が得られる投資案件を紹介します」「月に100万円が簡単に稼げる方法があります!」といった、現実離れした甘い言葉には、絶対に騙されないように強く警戒することが重要です。このような言葉は、明らかに詐欺師が使う常套句であり、警戒心を緩めてはいけません。また、このようなタイプの方は、概して自分の意思が弱く、他人の誘いをなかなか断ることができないという弱点も抱えています。さらに、自分でじっくりと考えることを避ける傾向もあるため、詐欺師にとっては格好のターゲットになりやすいのです。人を食い物にする詐欺師は、ハッキリと断ることが苦手な人や、優柔不断で決断力に欠ける人を特に狙う傾向があります。「この投資話は、早く決断しないと、すぐに無くなってしまいますよ」「今すぐ決断しなければ、チャンスを逃しますよ」などと、決断を急かすような言葉で焦らせてくる場合も多いですが、決してその言葉に惑わされず、怪しい話には安易に乗らないように、常に冷静さを保つことが大切です。
お得な情報や儲け話に弱い
お得なショッピング情報や、誰でも簡単に儲けることができる投資話など、常に甘い儲け話にアンテナを張り巡らせているような方は、残念ながら詐欺に遭いやすい傾向があると言わざるを得ません。また、「数量限定」や「先着〇名様限り」といった言葉に弱い方や、少しでも損をすることを極端に嫌う方も、特に注意が必要です。これらの心理的な弱点を詐欺師は巧みに利用してきます。
近年、詐欺の手法はますます巧妙化の一途を辿っており、一見すると信頼できる一般の優良企業を装った詐欺や、お得な情報を謳うメールマガジンを悪用した詐欺など、その手口は多岐に渡っています。外見上は、まともで正当な投資話のように見えるかもしれませんが、実際には中身のない詐欺案件であったというケースが後を絶ちません。常に新しい情報を積極的に取り入れ、アンテナを張っておくことは決して悪いことではありません。しかし、インターネットが広く普及し、情報が過多になっている現代社会においては、本当に信用できる情報なのかどうかを冷静に見極める目を養っておくことが非常に重要になります。ノーリスクで必ず儲かるような話や、あまりにもお得すぎる情報には、常に疑いの目を向けるように心がけるべきでしょう。安易に飛びつくのではなく、一度立ち止まって冷静に判断することが、詐欺被害を未然に防ぐために不可欠です。
ニュースや社会情勢に疎い
普段からテレビのニュースや新聞、あるいはインターネットニュースなどをあまり見ないという方は、残念ながら詐欺に遭いやすい傾向がありますので、十分な注意が必要です。現在、どのような種類の詐欺が流行しているのか、そして実際にどのくらいの数の人が詐欺トラブルに巻き込まれているのか、といった情報を事前に知っておくだけでも、実際に自分の身に同じような危険が迫った際に、冷静に行動することができる可能性が高まります。情報をきちんと収集し、頭に入れておくことは、結果的に自分の身を危険から守ることにつながるのです。
警察庁の発表によると、2020年の特殊詐欺の暫定値は、全国で1万3526件に上り、被害総額は277億8000万円という、非常に高額な数字に達しています。前年と比較すると、詐欺の件数および被害額は減少傾向にあるものの、それでも決して軽視できるような数字ではありません。これは、詐欺が非常に身近な問題であり、誰もが被害に遭う可能性があることを示唆しています。詐欺被害に遭わないために、常に最新の情報を入手し、社会情勢を把握しておくことが不可欠です。そのためにも、毎日のニュースや新聞に定期的に目を通す習慣を身につけることを強くお勧めします。情報を得て、知識を持つことで、詐欺師の巧妙な手口を見抜き、自分自身を詐欺から守ることができるのです。
別のトラブルに見舞われている
ギャンブルや過剰な浪費によって多額の借金を抱えている、あるいは突然の解雇によって経済的に困窮している、さらには大切な恋人や家族を失って自暴自棄になっている、といった、何らかのトラブルや悲劇的な出来事に現在直面している人こそ、新たなトラブルを引き起こしやすい傾向にあります。焦りや悲しみといった感情によって精神的なバランスが大きく乱れると、普段であれば決して信用しないような相手や、明らかに怪しい話であっても、つい受け入れてしまいやすくなってしまうのです。
特に、プロの詐欺師は、人の心理状態を巧みに読み取り、精神的に不安定な人の心の隙間に入り込むことを得意としています。言葉巧みに相手の懐に潜り込み、まるで親身になって寄り添うかのような態度で安心させ、警戒心を解いた上で、怪しい投資話や儲け話を持ち掛けてくるのです。何らかの原因で焦燥感を感じていたり、自分の気持ちが普段よりも弱っていると感じたりする時ほど、普段以上に冷静さを保ち、簡単には人を信用しないように注意することが非常に大切です。怪しいと感じた人には近づかない、甘い誘いには安易に乗らないなど、自己防衛の意識を高く持つことが、詐欺被害を未然に防ぐ上で重要なポイントになります。
一度詐欺に遭ったことがる
過去に一度でも詐欺被害に遭った経験のある人は、一般的には普通の人よりも警戒心が強くなると思われがちですが、実際にはそうとは限りません。むしろ、プロの詐欺師や悪質な業者は、一度騙されたことのある人を新たなターゲットとして狙うことが多いという、非常に危険な状況に陥りやすいのです。
過去に詐欺被害に遭った経験のある人は、その時に被った被害額を何とかして取り戻したいという強い気持ちから、再び詐欺に引っかかってしまうというケースが後を絶ちません。「あの時の損害を無かったことにしたい」「詐欺に遭ったことを家族に知られたくないので、何とかして被害額を補填したい」といった強い願望が生まれると、まるで最後の賭けのような気持ちで、怪しい詐欺話に安易に乗ってしまう危険性が高まります。さらに、「今度こそは大丈夫」「以前の詐欺とは違う、今度は騙されない」といった根拠のない自信や楽観的な気持ちが芽生えやすくなっていることも、詐欺師にとっては格好の標的となる要因の一つです。これ以上の被害を拡大させないためにも、甘い言葉や、あまりにも都合の良い話を持ちかけてくる人物に対しては、常に疑いの目を向けるように心がけることが大切です。過去の苦い経験を教訓として活かし、同じ過ちを繰り返さないよう、慎重な行動を心がけましょう。
スピリチュアルな話や占いに影響されやすい
スピリチュアルな話や占いなどに過度に影響を受けやすい人も、詐欺被害に遭いやすい傾向にあるため、注意が必要です。例えば、朝のニュース番組の占いコーナーや、雑誌に掲載されている星座別の占いなどを何気なく眺める程度であれば特に問題はありませんが、占いの結果によってその日の気分が大きく左右されたり、行動にまで影響が出てしまうような場合は、注意が必要です。目に見えないものに対する関心が非常に強く、そこに深くのめり込んでしまうような方は、詐欺師に巧みに付け込まれる可能性が高いと言えるでしょう。
詐欺師の中には、人の心理を操ることに長けた者が多く存在しており、スピリチュアルな話や占いが好きな人の心理的な弱点を巧みに利用してきます。例えば、「運気を上げるため」とか「悪霊を退散させるため」といったもっともらしい理由を付けて、高額な開運グッズや魔除けグッズを売りつけてくるケースがあります。また、スピリチュアルな話に強く傾倒している人は、詐欺師の言葉を鵜呑みにしてしまいがちで、冷静な判断ができなくなる傾向があります。そのため、詐欺師の巧妙な手口に気づくことができず、結果として大きな被害を被ってしまう可能性も十分に考えられます。スピリチュアルな話や占いを参考にすること自体は決して悪いことではありませんが、それらに依存しすぎることなく、常に冷静な判断力を保つように心がけることが大切です。
「自分だけは絶対に大丈夫」「まさか自分が詐欺に遭うわけがない」と根拠もなく思い込んでいる方は、特に注意が必要です。現代社会において、詐欺被害はもはや日常の中にありふれた出来事であり、誰もが被害者になる可能性があるということを認識する必要があります。決して他人事だと思わず、常に警戒心を持つことが重要です。
もし、少しでも「怪しいな」と感じた場合や、「これは詐欺かもしれない」と疑念を抱いた場合には、決して一人で抱え込まず、信頼できる家族や友人、専門機関などに相談したり、改めて冷静になって状況を客観的に見つめ直したりすることが非常に大切です。詐欺師は、人の心理的な弱点を巧みに利用してくるため、冷静さを失ってしまうと、判断を誤りやすくなります。
万が一、詐欺のトラブルに巻き込まれてしまった場合には、速やかに警察や消費者センターなどの公的機関に相談するようにしましょう。しかし、事件性が低いと判断されてしまう場合には、警察が積極的に捜査を行ってくれないこともあります。このような状況に陥った場合には、興信所の調査を利用するという方法も有効です。興信所は、専門的な知識や独自の調査能力を持っているため、詐欺事件の解決に役立つ情報を入手できる可能性があります。
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